売上と仕入の相殺消去(連結会計の基礎)

2024年9月26日 at 4:42 PM

連結財務諸表とは、親会社や子会社などの関係会社を一つの企業グループとし、企業グループ全体の財政状態や経営成績を明らかにするために作成されるものです。

連結会社間の手形取引の相殺(割引手形)

2023年9月6日 at 3:29 PM

連結会社間で受取手形・支払手形などの手形取引があり、手形を受け取った側が当該手形を銀行など外部へ割り引いた場合(割引手形)、親会社と子会社を一つの企業集団としてみた場合は企業集団が銀行からお金を借りているのと同じとみることができますので、個別会計上の処理を取り消し、新たに借入金を認識するための連結修正仕訳が必要となります。

親会社の設定した貸倒引当金の処理の基礎(連結会計)

2022年9月27日 at 11:52 PM

連結財務諸表を作成する際において、親会社と子会社との間に債権・債務がある場合にはこれを相殺消去することになりますが、債権に貸倒引当金が設定されている場合には、この貸倒引当金も消去することになります。

貸倒引当金を消去するための連結仕訳については、貸倒引当金を設定したのが親会社か子会社か(つまりは債権者は親会社か子会社か)によってことなりますが、ここでは親会社が貸倒引当金を設定した(親会社が債権者の)場合の処理についてご説明いたします。

たとえば、親会社の子会社に対する貸付金10,000円について、親会社の個別会計上で貸倒引当金100円が設定されていた場合の連結上必要な処理について考えていきましょう。
まず親会社の個別会計上では親会社は子会社に対する貸付金について以下のように貸倒引当金を設定していると考えられます。

(1.親会社の個別仕訳)
借方 金額 貸方 金額
貸倒引当金繰入 100 貸倒引当金 100

連結財務諸表を作成する際には、親会社と子会社との間に債権債務がある場合にはこれを相殺消去します。ここでは親会社が個別会計上で計上した「貸付金 10,000円」と子会社が個別会計上で計上した「借入金 10,000円」とを連結財務諸表を作成するに際して相殺消去します。

(2.連結修正仕訳-債権債務の相殺)
借方 金額 貸方 金額
借入金 10,000 貸付金 10,000

親会社は子会社に対する貸付金10,000円に対し貸倒引当金100円を設定しておりますが、連結会計は貸付金は相殺消去されていますので、当該貸付金に設定された貸倒引当金も相殺消去する必要があります。
相殺消去の方法は上記1の個別会計上の貸倒引当金設定に係る仕訳の逆仕訳を連結修正仕訳として行うことになりますので、連結会社間の債権債務を相殺するにあたり必要な連結修正仕訳は上記2の債権債務の相殺仕訳と合わせて以下のようになります。

(3.連結修正仕訳-貸倒引当金の消去)
借方 金額 貸方 金額
借入金 10,000 貸付金 10,000
貸倒引当金 100 貸倒引当金繰入 100

※ 設例を簡素化するため上記設例では税効果会計適用しておりません。

(具体例-親会社が計上した貸倒引当金の消去)

親会社A社は子会社S社に対する売掛金300,000円を有しており、個別会計上において売掛金残高に対し5%の貸倒引当金を設定している。
連結財務諸表を作成するために必要な連結修正仕訳を示しなさい(なお税効果会計は考慮しないものとする)。

(連結修正仕訳)
借方 金額 貸方 金額
買掛金 300,000 売掛金 300,000
貸倒引当金 15,000 貸倒引当金繰入 15,000

親会社と子会社との間に債権債務がある場合にはこれを相殺消去しますので、親会社の子会社に対する売掛金と子会社の親会社に対する買掛金も相殺消去します。
親会社は個別会計上において売掛金に対し貸倒引当金を設定しておりますので、売掛金を相殺消去する場合には当然にその売掛金に設定した貸倒引当金も消去します。
貸倒引当金は債権の5%を計上しているとの指示がありますので、消去する貸倒引当金は以下のように計算します。

親会社の子会社に対する売掛金300,000円×5%=15,000円

売掛金・買掛金の相殺消去の基礎(連結会計)

2021年11月15日 at 11:28 PM

連結財務諸表とは、親会社や子会社などの関係会社を一つの企業グループとし、企業グループ全体の財政状態や経営成績を明らかにするために作成されるものです。

貸付金・借入金との相殺消去の基礎(連結会計)

2021年10月6日 at 10:03 PM

連結財務諸表とは、親会社や子会社などの関係会社を一つの企業グループとし、企業グループ全体の財政状態や経営成績を明らかにするために作成されるものです。

債権債務や内部取引の相殺消去について(連結会計)

2021年8月6日 at 10:13 PM

連結財務諸表の作成とは親会社と子会社とを一つの企業集団と考え、企業グループ全体の財務諸表を作成することをいいます。
親会社の子会社への投資(親会社の保有する子会社株式)と子会社の純資産(子会社の資本金)は連結財務諸表の作成においては、企業集団内部での資金の移動に過ぎずないため、連結上はこれを相殺消去しなければなりません

剰余金の配当(非支配株主持分が存在する場合の連結仕訳)

2021年6月30日 at 10:08 PM

連結会計(連結財務諸表)では親会社と子会社を一つの企業グループとし、企業グループ全体の財政状態や経営成績を表すことを目的としています。
親会社と子会社とを一つの企業グループとしてみた場合、子会社から親会社への配当金の支払いは企業グループ内部での資金の移動に過ぎません。したがって、連結会計上は親会社と子会社とがそれぞれ個別会計上行った取引を取り消す処理をおこなうことになります

剰余金の配当に関する連結修正仕訳(基本的な考え方)

2021年5月27日 at 2:13 AM

株式会社は自社の株式を保有する株主に対して配当金を支払います。親会社は子会社の株式を保有しているわけですがら、子会社が支払った配当金を受け取ることになります。

子会社の当期純利益の振替の基礎(支配獲得日後の連結)

2020年10月21日 at 10:16 PM

連結決算時において親会社は親会社と子会社とを1つの企業集団とし、企業集団としての財務諸表(連結財務諸表)を作成します。
連結財務諸表は親会社と子会社との個別財務諸表を合算して作成するのですが、当期純利益や当期純損失については注意が必要となります。

のれんの償却時の仕訳の基礎(連結会計)

2020年9月6日 at 9:21 PM

支配獲得時において、親会社の子会社への投資額(親会社の保有する子会社株式)と子会社の純資産(子会社の資本金など)とを相殺した結果生じた投資消去差額のうち、借方に生じたもの(のれん)については、無形固定資産となり、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって、定額法その他の合理的な方法により規則的に償却することになります(企業結合に関する会計基準 第32項参照)。

開始仕訳の基礎(連結会計)

2020年7月2日 at 9:25 PM

連結決算日には親会社が親会社と子会社の個別財務諸表をもとに連結財務諸表を作成することになります(支配獲得日後の連結)。

支配獲得日後の連結の基本的な流れ

2020年5月1日 at 11:04 PM

親会社が子会社に対する支配を獲得した時(支配獲得日)には、親会社は支配獲得日における連結貸借対照表を作成しました(企業集団がスタート時点においてどれだけの資産や負債を持っているかを明らかしました)。

子会社株式を段階取得した場合の連結手続きの流れ

2019年11月26日 at 9:11 PM

ある会社が他の会社の発行する株式の過半数を取得して子会社にする場合、過半数の株式を一括して取得するケースもあれば、何回かに分けて段階的に取得するケースもあります

例えばある会社が他の会社の株式の51%を一括して取得することもあれば、まずは10%、その後さらに41%を取得してトータル51%の株式を取得するような場合もあります。

資本連結における評価差額と税効果会計の基礎(連結会計)

2019年8月30日 at 7:13 PM

資本連結の手続きにおいて、親会社は子会社の保有する資産および負債を時価評価し、その際に生じた評価差額については子会社の純資産として処理し、親会社の投資と相殺消去することになりますが、子会社の資産・負債を評価替えすることにより連結財務諸表上(会計上)の資産・負債の金額と個別財務諸表上(課税所得計算上)における資産・負債の金額が異なることになるため税効果会計を適用することが必要となります(簿記検定などの問題で資本連結によって生じた評価差額に税効果会計を適用するかどうかは問題の指示に従ってください)。

評価差額の仕訳と処理の流れ(支配獲得日の手続き)

2019年7月9日 at 10:48 PM

支配獲得日においては親会社は、親会社の子会社に対する投資とこれに対応する子会社の資本を相殺消去し(資本連結)、また支配獲得日における連結貸借対照表を作成することになります(連結財務諸表における資本連結手続に関する実務指針2、3参照)。

部分所有の場合の支配獲得日の仕訳と連結貸借対照表

2019年6月10日 at 10:54 PM

ある会社が他の会社の支配を獲得してを子会社とした場合、支配獲得日において企業集団の財務諸表(連結財務諸表)を作成することが必要となります。

非支配株主持分の基本的な考え方(連結会計の基礎)

2019年1月11日 at 8:17 PM

例えば親会社が子会社の発行する株式の100%(10,000円)を出資して子会社をあらたに設立するような場合、子会社の資本金10,000円はすべて親会社に出資してもらったお金となります。

支配獲得日の仕訳の基本形と連結貸借対照表

2018年11月1日 at 11:10 PM

ある会社が他の会社の支配を獲得してを子会社とした場合、支配獲得日において企業集団の財務諸表(連結財務諸表)を作成することが必要となります。

投資消去差額(のれん・負ののれん)の基礎

2018年10月5日 at 8:11 PM

ある会社が他の会社の支配を獲得してを子会社とした場合、支配獲得日において企業集団の財務諸表(連結財務諸表)を作成することが必要となります。

この連結財務諸表を作成するにあたり、親会社の子会社に対する投資とこれに対応する子会社の資本を相殺消去することになりますが、この親会社の子会社に対する投資と子会社の資本(純資産)との間に差額がある場合、この差額を投資消去差額いいます。

資本連結の基本(投資と資本との相殺のイメージ)

2018年9月11日 at 10:47 PM

ある会社が他の会社を子会社とし、企業集団の財務諸表(連結財務諸表)を作成しようとする場合において必要となる手続きが資本連結という手続きです。

非連結子会社とは(連結会計の基礎)

2018年7月23日 at 11:04 PM

連結財務諸表は親会社及び子会社からなる企業集団の財政状態や経営成績を明らかにするものですから、親会社は連結財務諸表を作成するに当たって原則としてすべての子会社を連結の範囲に含めることが必要となります(連結財務諸表に関する会計基準 第13項参照)。

支配獲得日とは(連結会計の基礎)

2018年6月10日 at 10:38 PM

ある企業が他の企業の意思決定機関を支配している場合、支配している企業を親会社、支配されている企業を子会社といいますが、親会社が子会社の支配を獲得した日を特に支配獲得日といいます。

連結決算日(れんけつけっさんび)とは

2018年5月11日 at 12:19 AM

1.連結決算日とは

連結財務諸表を作成する際の決算日を連結決算日(れんけつけっさんび)といいます。

会計上の親会社・子会社とは(意思決定機関を支配)

2017年11月13日 at 9:47 PM

連結財務諸表とは、親会社及び子会社からなる企業集団・企業グループを一つの報告主体としてとらえ、企業集団全体に関する財政状態や経営成績などを明らかにするために作成する財務諸表をいいます。

連結財務諸表の種類

2017年8月3日 at 5:33 PM

連結財務諸表とは

ある企業が他の企業の意思決定機関(株主総会などの財務及び営業又は事業の方針を決定する機関)を支配している場合、支配している企業を親会社、支配されている企業を子会社といいます。