支配獲得日とは(連結会計の基礎)

ある企業が他の企業の意思決定機関を支配している場合、支配している企業を親会社、支配されている企業を子会社といいますが、親会社が子会社の支配を獲得した日を特に支配獲得日といいます。

親会社は親会社及び子会社からなる企業集団を一つの報告主体としてとらえ、企業集団全体に関する財政状態や経営成績などを明らかにするために連結財務諸表を作成する必要がありますが、親会社が子会社の支配を獲得した場合には支配獲得日以後の当該子会社の資産・負債及び収益・費用を親会社の財務諸表の各項目に連結することになります。

支配獲得日においては親会社は、親会社の子会社に対する投資とこれに対応する子会社の資本を相殺消去するなどの一連の手続きを行い(資本連結といいます)、また支配獲得日における連結貸借対照表を作成することになります(連結財務諸表における資本連結手続に関する実務指針2、3参照)。

(支配獲得時における資本連結の手続)
1 子会社の資産・負債の評価替え
2 親会社の子会社に対する投資と子会社の純資産との相殺消去
3 のれんの計上
4 非支配株主持分の計上

(関連項目)
会計上の親会社・子会社とは(意思決定機関を支配)

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