仕入(売上原価)取引の仕訳一覧

(商品売買の記帳方法一覧)
1 商品売買の記帳方法(分記法)
2 商品売買の記帳方法(三分法)
3 商品売買の記帳方法(総記法)
4 商品売買の記帳方法(売上原価対立法)
5 商品売買の記帳方法(小売棚卸法)
6 商品売買の記帳方法(五分法)
7 商品売買の記帳方法(七分法・七分割法)
8 商品売買の記帳方法(九分法・九分割法)
(仕入取引一覧)
1 仕入・経費支払の仕訳(税込経理)
2 仕入・経費支払の仕訳(税抜経理)
3 仕入・経費支払の仕訳(消費税免税事業者)
4 商品売買の消費税(税込経理と税抜経理との比較)仕訳
5 仕入値引の仕訳・勘定科目
6 仕入取引の仕訳(返品・値引・割戻)
7 仕入割引・売上割引の仕訳
8 割引・割戻・値引の違い(売上・仕入取引の記帳)
9 仕入諸掛の仕訳
10 仕入と売上の付随費用の取り扱い(諸掛の仕訳)
11 未着品勘定の仕訳・会計処理
12 内金(手付金)の仕訳・会計処理

仕入原価と売上原価

日々記帳する仕入勘定の残高は当期に仕入れた商品の原価です。これに対し、損益計算書に記載される売上原価は当期に売り上げた商品の原価となっています。仮に商品在庫が一切発生しないのであれば仕入勘定の残高(仕入原価)と売上原価とは一致しますが、在庫が少しでも発生するような場合は決算時に仕入原価から売上原価を導くための調整が必要となります。
売上原価とは当期の売上商品の原価ですが、もし期末に在庫が一切残っていないのであれば、この売上原価は期首の商品在庫と当期に仕入れた商品の原価の合計と一致しますから

売上原価=期首商品在庫+当期仕入原価

となります。
しかし、期末に商品在庫が残っているのであればこの商品はいまだに売れていないわけですからこの在庫を上記の計算式から取り除いてやる必要が生じます。したがって、

売上原価=期首商品在庫+当期仕入原価-期末商品在庫

となります。売上原価は上記のようにして求められ、日々の記帳によって求められた仕入勘定の残高が損益計算書に反映されることになります。