損益振替（本支店会計）の仕訳・会計処理

本支店会計の決算時の手続きには、本支店合併精算表を使用して本支店合併財務諸表を作成すると同時に、本店及び各支店の会計帳簿を締め切る手続を行う必要があります。本店及び各支店の会計帳簿の締め切るために行う手続は以下のとおりです。

本店及び各支店の会計帳簿を締め切るための手続きとして、まず本店及び各支店の収益・費用に関する勘定科目を『損益』勘定に集計し、本店及び各支店ごとの当期純利益（当期純損失）を『損益』勘定にて算定します。
損益勘定は本店及び各支店それぞれの帳簿において設置され、各店舗単位の損益科目を集計することになります。

（具体例－損益振替）

以下の本店および支店の決算整理後残高試算表をもとに、本店及び支店の損益振替のための仕訳を示しなさい。

1.本店の損益振替仕訳

本店の決算整理後残高試算表から収益・費用に関する科目を集め、これを本店の損益勘定へと振替ます。

上記の仕訳の結果、本店の『損益』勘定の残高は80,000円の貸方残となります。これは本店の個別の当期純利益が80,000円であったことを表します。

2.支店の損益振替仕訳

上記と同様に、支店の決算整理後残高試算表から収益・費用に関する科目を集め、これを支店の損益勘定へと振替ます。

上記の仕訳の結果、支店の『損益』勘定の残高は20,000円の貸方残となります。これは本店の個別の当期純利益が20,000円であったことを表します。