内容が不明の入金・振込があった場合の仕訳(仮受金)
内容がわからない現金が送付されてきた場合や、預金口座への内容不明の振込があった場合、いったん『仮受金』という負債を表す勘定科目を使って記帳し、入金の内容が判明するまで負債として取り扱います。
買掛金と未払金との違い・区別
買掛金と未払金とは同じ代金債務などを表す負債勘定である点で共通していますが、簿記・仕訳を考えるうえではこの2つは明確に区分することが必要となります。買掛金と未払金との違いをまとめると以下のようになります。
費用の見越し処理(未払費用)の仕訳
支払家賃・地代や各種メンテナンス費用、あるいは支払利息など継続的なサービス提供を受ける場合において、発生した費用を後払いすることがあります。
これら継続的なサービスを受けるための費用については、たとえ代金の支払いが翌期以降であったとしても、既に当期においてもサービスの提供を受けているものですから、翌期の支払額のうち当期に受けたサービスに対応する部分は当期の費用として計上することが必要となります。
収益の繰延べ処理(前受収益)の仕訳
たとえば事務所の賃貸を行っている事業主が、借主から1月1日に向こう1年分の家賃の前受けをした場合において、受取額のうち、決算日の3月31日の翌日以降の期間に対応する金額は当期の収益とすることはできません。4月1日からの期間に対応する金額は、当期において未だにサービスの提供を行っておらず、翌期以降にサービスの提供を行うことにより翌期の収益とするべきものだからです。