内容が不明の入金・振込があった場合の仕訳(仮受金)

内容がわからない現金が送付されてきた場合や、預金口座への内容不明の振込があった場合、いったん『仮受金』という負債を表す勘定科目を使って記帳し、入金の内容が判明するまで負債として取り扱います。

たとえば、普通預金の口座に社員より10,000円の振り込みがあったが、なぜ振り込まれたのか内容が不明であったとします。この場合は『仮受金』勘定を使って以下のように記帳します。

(仕訳-不明金の入金時)
借方 金額 貸方 金額
普通預金 10,000 仮受金 10,000

その後、入金の内容が判明した時は『仮受金』勘定から、判明した正しい勘定へ振り替えます。

たとえば、上記の社員からの入金について社員へ問い合わせた結果、得意先から売掛金を回収したものであることが判明した場合の仕訳は以下のようになります。

(仕訳-内容判明時)
借方 金額 貸方 金額
仮受金 10,000 売掛金 10,000
(具体例-内容不明の入金)

1.当社の普通預金口座に得意先より30,000円の振込があった。当該得意先に対して現時点における売掛金の残高はなく、なぜ振り込まれたのか内容が不明である。

(仕訳-不明金の入金時)
借方 金額 貸方 金額
普通預金 30,000 仮受金 30,000

2.上記30,000円の入金について、得意先へ問い合わせた結果、振込手続きのミスであったことが判明したのでこれを返金した。

(仕訳-内容判明時)
借方 金額 貸方 金額
仮受金 30,000 普通預金 30,000

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