建設仮勘定の仕訳
建物や大型機械などは契約から実際に事業で使用されるようになるまでに相当の日数を要することがあります。このような場合において、建設中の建物や機械などに支出した費用についてはいったん『建設仮勘定』という一時的な仮の勘定に集計しておき、実際に事業で使用される時においてはじめて建設仮勘定から本来の固定資産勘定に振り替える処理が行われることになります。
なお、『建設仮勘定』に集計された固定資産については、いまだに建設中・製造中の固定資産であり事業で使用していないわけですから減価償却を行う必要はありません。
(具体例-建設仮勘定)
本社建物を建設するにあたり、建築代金10,000,000円を小切手で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
建築仮勘定 | 10,000,000 | 当座預金 | 10,000,000 |
その後に本社建物が完成し、引き渡しを受け事業供用を開始した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
建物 | 10,000,000 | 建設仮勘定 | 10,000,000 |
(関連項目)
有形固定資産の購入時の仕訳
有形固定資産の自家建設の仕訳
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