子会社株式・関連会社株式の評価

子会社とは、株式の過半数を保有するなどして株主総会や取締役会などの意思決定機関を支配している場合における当該会社をいい、関連会社とは、支配しているとまでは言えないものの出資や人事などの関係を通じて重要な影響を与えることができる会社を言います。
これらの会社の株式である子会社株式・関連会社株式(あわせて関係会社株式ともいいます)は、他企業に対する支配や影響力行使を目的として保有するものであり、短期的な時価の変動を投資活動上の成果としてはとらえないため、決算において評価替えはおこなわず、貸借対照表上は取得価額のままで評価します。

(具体例-子会社株式・関連会社株式)

保有するA社株式(子会社株式であり取得価額は1,000,000円)の決算日現在における時価は1,100,000円であった。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
仕訳なし

子会社株式・関連会社株式は通常の場合、評価替えは行いませんので評価に関する仕訳はなしとなります。
なお、子会社株式や関連会社株式の時価が著しく下落し、かつ回復する見込みがない場合などは減損対象となり評価の引き下げが行われる場合もあります。

(関連項目)
売買目的有価証券の評価(切放法と洗替法)
満期保有目的の債券の評価(償却原価法・利息法)
満期保有目的の債券の評価(償却原価法・定額法)
その他有価証券の評価(全部純資産直入法)
その他有価証券の評価(部分純資産直入法)

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