買った商品を値引いてもらった時の仕訳・勘定科目（基礎）

いったん購入した商品などについて、購入後にお店から値引を受けた時は、値引を受けた金額について仕入時や購入時の仕訳と貸借（左右）が逆の仕訳を切り、商品仕入時などの仕訳を取り消します。

1．商品を購入した時の仕訳

例えば、500円の商品を仕入れ、代金を買掛金とした時は商品の仕入時において次のような仕訳を行っています。

2．購入した商品の値引きを受けた時の仕訳

仮に、上記の商品について、購入日後に傷が見つかったため、仕入先から100円の値引きを受けた時は、値引額である100円分について、次のような商品仕入時と貸借が逆の仕訳を切ります。

上記の商品仕入時と値引時の仕訳を並べて示すと次のようになります。

購入した商品について後から値引を受けた時は、値引を受けた金額分だけ商品仕入時と貸借（左右）が逆の仕訳を切ります。これにより仕入時に借方に記入された仕入金額500の円うち、値引額100円が貸方にも記帳され、仕入として計上されている金額のうち100円分が相殺により、結果として取り消されることになります。
また買掛金についても同様です。

（関連項目）
仕入取引の仕訳（返品・値引・割戻）
商品を返した時や返品した時の仕訳・勘定科目（基礎）
販売した商品の値引を行った時の仕訳・勘定科目（基礎）