商品を返した時や返品した時の仕訳・勘定科目（基礎）

いったん購入した商品などを、お店や取引先へ返品した時は、仕入時や購入時の仕訳と貸借（左右）が逆の仕訳を切り、商品仕入時などの仕訳を取り消します。

1．商品を購入した時の仕訳

例えば、300円の商品を仕入れ、代金を現金で支払った時は商品の仕入時において次のような仕訳を行っています。

2．商品を返品した時の仕訳

仮に、上記の商品を返品し、仕入先から300円を返金してもらった時は、次のような商品仕入時と貸借が逆の仕訳を切ります。

上記の商品仕入時と返品時の仕訳を並べて示すと次のようになります。

商品を仕入先などに返品した時は、商品を仕入れた時の貸借（左右）が逆の仕訳を切ります。これにより仕入時に借方に記入された仕入300円が貸方にも同額だけ記帳され、仕入時に計上した仕入300円が相殺され、結果として取り消されることになります。
また現金についても同様です。

（関連項目）
仕入取引の仕訳（返品・値引・割戻）
販売した商品が返品された時の仕訳・勘定科目（基礎）
買った商品を値引いてもらった時の仕訳・勘定科目（基礎）