受取先日付小切手・支払先日付小切手の仕訳
先日付小切手とは、振出日として将来の日付が記載された小切手をいいます。
通常、小切手の振出日の日付は実際の振出日の日付を記入しますが、資金繰りなどの都合上で当事者間において将来の一定期日まで銀行に持ち込まない約束をし、その約定の日付で小切手を振り出したものが先日付小切手となります。先日付小切手は一定期日まで銀行に持ち込まないとの前提で作成するものですから、その経済的実体は手形と同様と考えられますので、先日付小切手を受け取ったときは『受取手形』勘定または『受取先日付小切手』勘定、先日付小切手を振り出したときは『支払手形』勘定または『支払先日付小切手』勘定を使って記帳します。
(具体例-受取先日付小切手)
商品50,000円を得意先に販売し小切手(振出日の日付は現在から2週間後)を受け取った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
受取手形 | 50,000 | 売上 | 50,000 |
(具体例-支払先日付小切手)
商品50,000円を仕入先から購入し、仕入先の承諾を得て小切手(振出日の日付は現在から2週間後)で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
仕入 | 50,000 | 支払手形 | 50,000 |
なお、小切手は振出日の日付がたとえ将来の日付となっていても銀行に持ち込まれれば支払う必要がありますので、仮に当座預金に資金が不足していた場合、不渡りを出してしまう危険性のあるものです。あくまでも当事者間の信頼関係に基づいたものであることを認識しておく必要があります。
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