簿記上の買掛金(かいかけきん)とは

小売店などの商店が、商品だなに陳列する商品を、卸問屋さんから代金後払いで仕入れた場合、商店は卸問屋さんに将来お金を支払わなければならない義務(債務)を負うことになります。
この、将来にお金を支払わなければならない債務を簿記上は買掛金(かいかけきん)といいます。

買掛金は、将来に商品の代金としてお金を支払わなければならない債務をあらわしますので、お店にとっては負債(マイナスの財産)となります。負債グループに属する勘定科目の仕訳の基本ルールは、増加した時は貸方(向かって右側)、減少した時は借方(向かって左側)に記帳することですので、買掛金が増加した時は貸方に『買掛金』という勘定科目を使って仕訳することになります(買掛金は、おもに商品を仕入れた場合などに発生する代金債務ですので、買掛金勘定が増加した時の反対側には、通常は『仕入』勘定が入ります)。

たとえば、小売店が商品を300円で問屋さんから仕入れ、代金は月末に支払うこととした場合、小売店にとっては月末に問屋さんに300円を支払わなければならない債務を負うこととなりますので、『買掛金』勘定を使って次のように仕訳します。

(買掛金が増加した時の仕訳)
借方 金額 貸方 金額
仕入 300 買掛金 300

その後、お店が商品の代金300円を現金で支払った場合、この時点で「将来に300円を支払わなければならない債務」はなくなりますので、買掛金を減少させることとなります。負債(マイナスの財産)が減った場合の仕訳は、減った負債を借方(向かって左側)に持ってきて来ますので、『買掛金』勘定を、上記とは反対側の借方に持ってきて以下のように仕訳します。

(買掛金が減少した時の仕訳)
借方 金額 貸方 金額
買掛金 300 現金 300

『買掛金』という負債300円が減少する一方、『現金』といいう資産300円が減少していますので、買掛金の反対側には『現金』を記帳します。

なお、『買掛金』という勘定科目は商品を掛け(後払い)で仕入れた時に発生する代金債務を記帳するための勘定科目をいいます。

これに対し、固定資産や有価証券など、商品以外のものを代金後払いで購入した時の代金債務については『買掛金』ではなく『未払金』などの勘定科目を使って仕訳しますのでご注意下さい(勘定科目の使い分けは少し難しい話になりますが、簿記学習の初期段階では、商品を仕入れた場合の『仕入』の反対側には『買掛金』来ると覚えていただければよいかと考えます)。

(関連項目)
簿記上の売掛金(うりかけきん)とは
売掛金・買掛金の仕訳(基礎)

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