個人事業主が確定申告や経理処理に関するマニュアル本を購入した時の処理

個人事業主や自営業者などの方が、確定申告や青色申告などに関するマニュアル本、あるいは経理処理に関する本を購入した場合の購入代金は『新聞図書費』勘定などを使って記帳します。
たとえば、確定申告や経理処理に関するマニュアル本を、事業用の現金1,200円で購入した場合は以下のように記帳します。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
新聞図書費 1,200 現金 1,200

書籍などの購入時に、個人事業主や自営業者が自分のプライベートな財布からお金を支払った場合は、貸方(向かって右側)に『事業主借』勘定を使って次のように記帳します。

(仕訳-プライベートな財布から代金を支払った時)
借方 金額 貸方 金額
新聞図書費 1,200 事業主借 1,200

上記の場合、事業用の現金を使用したわけではありませんので、貸方に『現金』などの勘定科目を使用することはできません。『事業主借』勘定は個人事業主のプライベートな資金を事業のために支払った場合などに使用する勘定科目であり、個人事業主特有の貸方の勘定科目です。

なお、業務に関係ない本(プライベートで読む本)を購入した場合は経費とはなりません(プライベート出費を事業用の資金で支払った時などの処理は事業主が生活費を引き出した時の仕訳・勘定科目(事業主貸勘定)をご参照ください)。

(具体例-個人事業主が確定申告や経理に関するマニュアル本を購入した時)

個人事業主が青色申告を始めるため、青色申告や複式簿記に関するマニュアル本を購入し、代金2,000円は事業用の現金から支払った。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
新聞図書費 2,000 現金 2,000

仮に、上記の書籍の代金2,000円を個人事業主のプライベートな財布から支払った時は以下のように記帳します。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
新聞図書費 1,200 事業主借 1,200

(関連項目)
個人事業主が自分の財布から経費を支払った時の仕訳・勘定科目
個人事業主がクレジットカードで経費を支払った時の勘定科目

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