代金を前受した時の仕訳・記帳(サービス業の会計処理)

旅行代理店や各種資格学校など、サービス業の売上収益の計上については、サービスの提供時において『役務収益』勘定などを使って収益計上することになります。

したがって、サービスの提供前に顧客より代金を受け取った時は『前受金』勘定という負債勘定を使って記帳し、サービスの提供時において『前受金』勘定から『役務収益』勘定へと振り替え、サービス提供時に収益として処理することになります。

(具体例-代金の前受時の処理・サービス業会計)

1.能力開発セミナーの開催を企画・計画し、申込者より事前に代金100,000円を現金で受け取った。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
現金 100,000 現金 60,000

2.上記の能力開発セミナーを開催し、講師に対する報酬60,000円を現金で支払った。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
前受金 100,000 役務報酬 100,000
役務原価 60,000 現金 60,000

能力開発セミナーの開催時に収益(役務収益)を計上しますので、その前に受け取った現金については前受金として記帳します。また、収益計上に伴って発生した原価は『役務費用』として費用計上します(役務費用についての詳細は役務費用の会計処理をご参照ください)。

(関連項目)
サービス業において費用を支払った時(役務費用)の仕訳・会計処理
サービス業における収益計上(役務収益)の仕訳・会計処理

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