115の法則(元本を3倍にするための利率・年数の算定)

115の法則とは、資金を複利計算で運用する場合において、元本を3倍にするために必要な金利や年数を簡易に算定する際に用いる法則をいいます。

115の法則では、元本を3倍にするために必要な金利と年数との間には一般に次のような関係が成り立つものとして、金利や年数を算定します。

(115の法則)
年利(%)×年数=115

115の法則を利用した場合、年利11.5%で元本を3倍にするために必要な年数は上記の算式より以下のように求めることが可能です。

年利11.5×必要な年数=115
必要な年数=115/11.5
必要な年数=10年

実際に1,000,000円を11.5%の複利計算で10年間運用した場合の元利合計を求めると以下のようになります(複利計算の詳細は単利計算と複利計算の基礎をご参照ください)。

10年後の元利合計=当初元本1,000,000円×(1+年利0.115)^10年=1,000,000円×1.115^10年=1,000,000円×2.969947=2,969,947円

実際に1,000,000円を複利11.5%で10年間運用した場合、2,969,947円となり、115の法則が簡易計算としては十分な精度があることがわかります。

いっぽう、115の法則により1,000,000円を10年間で3倍にするために必要な金利を算定する場合は以下のようになります。

必要な年利×10年=115
必要な年利=115/10
必要な年利=11.5%

115の法則はあくまでも簡易計算ツールであり、この法則により厳密な数値を算定することができるわけはない点にご注意ください。

(関連項目)
72の法則(元本を2倍にするための年利・年数の算定)

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