72の法則(元本を2倍にするための利率・年数の算定)

複利計算において、元本を2倍にするために必要な金利や年数を簡易に算定する方法として72の法則というものがあります。
元本を2倍にするために必要な利率と年数との間には一般に次のような関係が成り立ちます.

(72の法則とは)
年利(%)×年数=72

(注 あくまでも簡易計算ですので厳密な数値をこの算式から求めることはできません)。

たとえば、年利7.2%で元本を2倍にするために必要な年数は上記の算式より以下のように求めることが可能です。

年利7.2×必要な年数=72
必要な年数=72/7.2
必要な年数=10年

実際に1,000,000円を7.2%の複利計算で10年間運用した場合の元利合計を求めると以下のようになります(複利計算の詳細は単利計算と複利計算の基礎をご参照ください)。

10年後の元利合計=当初元本1,000,000円×(1+年利0.072)^10年=1,000,000円×1.072^10年=1,000,000円×2.004231=2,004,231円

実際に1,000,000円を複利7.2%で10年間運用した場合、2,004,231円となり、72の法則が簡易計算としては十分な精度があることがわかります。
いっぽう、1,000,000円を8年間で2倍にするために必要な年利は以下のように算定します。

必要な年利×8年=72
必要な年利=72/8
必要な年利=9%

あくまでも72の法則は簡易計算ツールであり、厳密な数値を算定することができるわけはない事にご注意ください。

(関連項目)
115の法則(元本を3倍にするための年利・年数の算定)

スポンサードリンク