有形固定資産の廃棄時の仕訳

有形固定資産を廃棄した時の仕訳は、固定資産の帳簿価額全額(=取得原価－減価償却累計額)を『固定資産廃棄損』勘定に振り替える記帳を行います。
有形固定資産を期中に廃棄した時は、当該有形固定資産について期首から廃棄時までの減価償却費を月割計上します（1か月未満の端数は切上）。
なお、有形固定資産を廃棄する際に処分費用が発生した場合は処分費用も含めて『固定資産廃棄損』勘定で記帳します。

（具体例－有形固定資産を廃棄した時）

期中に機械（取得原価400,000円、前期末までの減価償却累計額300,000円、当期の減価償却費50,000円）を廃棄した。廃棄の際して処分費用10,000円が発生し現金で支払った。

なお、『固定資産廃棄損』は損益計算書上は特別損失の区分に表示しますが、金額の僅少なもの又は毎期経常的に発生するものは営業外費用とすることができます（企業会計原則注解・注12参照）。

（関連項目）
有形固定資産の除却時の仕訳
有形固定資産の売却時の仕訳