入場料・入館料の仕訳・会計処理

美術館や展示会、博覧会などの入場料・入館料はその支出目的により以下のように記帳します。

これらの費用は支出の目的に応じた処理が必要となります。なお、上記のいずれにも当てはまらず、金額的に僅少な場合などは雑費として処理することも考えられます。

（具体例1－接待交際費）

得意先接待の一環として、得意先の取締役を当社近くにある有名寺院に案内した。この際の入場料3,000円は現金で支払った。

（具体例2－福利厚生費）

社員旅行に際し、旅行先において社員全員で美術館に入館した。その際の入館料10,000円は現金で支払った。

（具体例3－教育訓練費）

新入社員研修の一環として、自社業務に関連する展示会への入場料10,000円を現金で支払った。

（具体例4－販売促進費）

公益を目的とする博覧会の入場券を現金100,000円で購入し、得意先へ配布した。これは、入場券の購入という形で博覧会に参加、貢献しているとの法人のイメージを与えることを意図しているものであって、法人のイメージの向上を通した販売促進の一環として行われるものである。

なお上記はあくまでも公益を目的と知る博覧会（例：万博など）の入場料に関する取扱いであり、一般的な映画や観劇などの入場料・入場券などは、具体例1と同様、接待交際費に該当するものと考えられます。

（具体例5－取材費）

デザイン業を営む当社社員が、作品制作に必要な資料やアイデアを得るため、関連する資料館へ取材に行った。資料館への入場料2,000円は社員が現金で支払い、当日精算した。