取材費に関する仕訳・会計処理

執筆業・デザイン業・メディア業などにおいて、取材に要した費用は『取材費』勘定を使って記帳します。
取材費に含まれる項目としては、取材現場への交通費・宿泊費、美術館などへの入館料、打合せやインタビュー時における飲食費、取材に必要な各種サービスの利用料など様々なものが含まれます。
なお、『取材費』勘定を使わず、交通費・宿泊費は『旅費交通費』、飲食費は『会議費』、サービスの利用料などは『支払手数料』、その他の雑多な経費は『雑費』など、各出費の内容に応じた勘定科目を使用することもできます。使用する勘定名の云々ではなく、経理に関する自社ルールを作成し、そのルールに従った継続的な処理を行うことが重要です。

(具体例-取材費)

1.デザイン業を営む当社社員が、作品制作に必要な資料やアイデアを得るため、関連する資料館へ取材に行った。資料館への交通費1,000円と入場料2,000円は社員が現金で支払い、当日精算した。

(仕訳・交通費)
借方 金額 貸方 金額
取材費 3,000 現金 3,000

2.執筆業を営む個人事業主が、次回の執筆に必要な情報を得るため、関係者にインタビューを行った。インタビューは飲食店で行い飲食費2,000円を現金で支払った(事業主勘定で処理)。

(仕訳・飲食費)
借方 金額 貸方 金額
取材費 2,000 事業主借 2,000

(関連項目)
入場料の仕訳・会計処理

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