仕訳日計表から総勘定元帳への転記(伝票式会計)

伝票式会計において日々の取引を起票した伝票は、定期的に集計表に集計され、集計された金額をまとめて総勘定元帳へ合計転記することになります。

取引を伝票に起票⇒仕訳日計表などを使って伝票を集計⇒総勘定元帳への転記

日々の取引を起票した伝票は、毎日(あるはい毎週など定期的に)集計表に集計され、取引の起票に間違いや漏れがないか確認され、まとめて総勘定元帳へ転記されます。仕訳日計表から総勘定元帳への転記は、仕訳日計表に1日(仕訳集計表の場合は1週間)ごとに集計された金額を、総勘定元帳の各勘定口座へ合計数値で転記します。

(具体例-仕訳日計表から総勘定元帳への転記)

以下の6月1日の仕訳日計表から、総勘定元帳の現金勘定と売掛金勘定への転記を行いなさい。

(仕訳日計表-6月1日)
借方 元丁 勘定科目 元丁 勘定科目
10,000 現金 8,000
15,000 売掛金 10,000
5,000 買掛金 8,000
3,000 支払手形
売上 15,000
8,000 仕入
41,000 (合計) 41,000

(解答)

(仕訳日計表-6月1日)
借方 元丁 勘定科目 元丁 勘定科目
10,000 1 現金 1 8,000
15,000 2 売掛金 2 10,000
5,000 買掛金 8,000
3,000 支払手形
売上 15,000
8,000 仕入
41,000 (合計) 41,000
総勘定元帳-現金(1)
日付 適用 借方 日付 適用 借方
6/1 仕訳日計表 10,000 6/1 仕訳日計表 8,000
総勘定元帳-売掛金(2)
日付 適用 借方 日付 適用 借方
6/1 仕訳日計表 15,000 6/1 仕訳日計表 10,000

上記設例では現金と売掛金のみ合計転記を示していますが、買掛金以下も同様に、仕訳日計帳から総勘定元帳の勘定口座へ合計転記します。

仕訳日計帳の「元丁」欄には、それぞれ転記先総勘定元帳の勘定科目の口座番号(上記設例では現金の番号は1)を記入します。
仮に総勘定元帳に「仕丁」欄がある場合には、転記元の仕訳日計表の該当するページ数を記入することになります。

なお総勘定元帳のほか、売掛金元帳や買掛金元帳などの補助元帳がある場合には、仕訳日計上からではなく、各伝票から補助元帳へ個別に転記します(仕訳日計表では1日の取引が合計されるため、どの取引先の売掛金かなど判別できないため)。

(関連項目)
三伝票制の基礎(伝票式会計)
五伝票制の基礎(伝票式会計)
仕訳日計表・仕訳週計表の作成の基礎

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