振替伝票の基礎（伝票式会計）

振替伝票とは、三伝票制の伝票式会計を採用している場合において、入金取引・出金取引以外の取引を記入するために使用する伝票をいいます（五伝票制を採用している場合においては、入金取引・出金取引・売上取引・仕入取引以外の取引を記入するために使用します）。

たとえば、三伝票制を採用している企業が「商品を1,000円で販売し、代金を掛とした」という取引について振替伝票を起票すると以下のようになります。

上記のように振替伝票には、借方と貸方それぞれの勘定科目と金額を仕訳と同様に記入します。
入金伝票や出金伝票では、借方もしくは貸方の勘定科目は『現金』と固定されているため、その相手勘定と金額のみを記入する形式となっていますので記入方式の違いにご注意ください。

（具体例－振替伝票の起票）

取引先より商品を購入し、代金3,000円は掛けとした。この取引について必要な伝票を起票しなさい（当社は3伝票制の伝票式会計を採用しているものとする）。

（解答）

当社は3伝票制の伝票式会計を採用していますので、入金取引および出金取引以外の取引は振替伝票で起票する必要があります。
振替伝票の記入は仕訳を切る場合と同じように、借方・貸方のそれぞれの勘定科目と金額とを記入する必要があります。

（関連項目）
入金伝票の基礎（伝票式会計）
出金伝票の基礎（伝票式会計）
仕入伝票の基礎（伝票式会計）
売上伝票の基礎（伝票式会計）