棚(本棚やスチールラック・メタルラックなど)の勘定科目

社内や事務所内、倉庫内で資料・書籍・雑貨類などを整理するための本棚やラック(スチールラック・メタルラック・ウッドラックなど)を購入した時は『消耗品費』勘定を使って仕訳し、購入した期間の費用として処理します。

ただし棚やラックなどの購入価額が10万円以上となる場合(10万円以上か未満かなどの判定は、1個や1台など通常1単位として取引されるその単位ごとに判定します)には、『備品』勘定など固定資産の勘定を使って処理し、減価償却計算を通してその耐用年数にわたって費用化することが必要となる場合があります(詳細は消耗品費の仕訳(中小企業者等の30万円未満の資産)及び一括償却資産の仕訳・会計処理をご参照ください)。

(具体例-棚やラック類を購入した時の仕訳)

1.社内の資料や書類を整理するための、スチールラックを購入した。購入代金50,000円は現金で支払った。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
消耗品費 50,000 現金 50,000

2.社内の資料や書類を整理するための、スチールラックを購入した。購入代金は1台250,000円であり、代金は現金で支払った。なお当社は中小企業者等には該当しない。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
備品 250,000 現金 250,000

その購入価額が10万円以上か未満か(または20万円以上か未満かなど)は、通常1単位として取引されるその単位ごとに判定します。仮に1単位あたり50,000円で販売されている本棚やラック5つを250,000円で購入した場合であっても、1単位当たりの価額は10万円未満となりますので、固定資産として計上する必要はありません。
なお、本棚やラック類の購入価額が1単位当たり10万円以上となるような場合であっても、中小企業者(資本金が1億円未満など一定の条件を満たす事業者)などは備品など固定資産として計上することなく、その購入金額の全額をその期の費用として処理することができる場合もあります。また購入金額が10万円以上20万円未満の場合などは、上記とは別に一括償却資産として簡易な償却計算を選択することができます(詳細は消耗品費の仕訳(中小企業者等の30万円未満の資産)及び一括償却資産の仕訳・会計処理をご参照ください)。

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