飲食店が食材を購入した時の仕訳・勘定科目

飲食店を営む自営業者や個人事業主などが、お店で食材として使用する肉や魚・野菜・くだものなどを購入した時は『仕入』勘定を使って次のように記帳します。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
仕入 現金など

お店で使用する食材を購入する際、個人事業主や自営業者が自分のプライベートな財布からお金を支払った場合は、貸方(向かって右側)に『事業主借』勘定を使って次のように記帳します。

(仕訳-プライベートな財布で代金を支払った時)
借方 金額 貸方 金額
仕入 事業主借

お店のお金(事業用の資金)を使用したわけではありませんので、貸方に『現金』などの勘定科目を使用することはできません。『事業主借』勘定は個人事業主のプライベートな資金を事業のために支払った場合などに使用する勘定科目であり、個人事業主特有の貸方の勘定科目です。

なお、期末(個人事業主の場合には12月31日)に売れ残った食材については、厳密にはたな卸しを行い、翌期に使用するものについては期末棚卸資産として翌期に繰り越す(当期の費用からマイナスし、翌期の費用として計上する)ことになりますが、たとえば肉や魚など保管のきかない食材であり、使用せずにそのまま廃棄するようなものについてはたな卸しの必要はありません。

(具体例-飲食店が食材を購入した時)

飲食店を行う個人事業主が、お店で食材として使用する牛肉を購入し、代金5,000円は現金で支払った。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
仕入 5,000 現金 5,000

個人事業主が、お店で使用する食材をプライベートな財布から支払った場合は『事業主借』勘定を使って以下のように記帳します。

(仕訳-個人事業主がプライベートなお金で支払った時)
借方 金額 貸方 金額
仕入 5,000 事業主借 5,000

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