固定資産の割賦購入(定額法)の仕訳

2018年9月19日 at 10:49 PM

機械や車両などの固定資産を割賦(分割払い)で購入した場合において、購入後に割賦金を支払った時は、支払った割賦金に相当する金額の『未払金』を減額することになります。

(固定資産を割賦で購入した時の仕訳)
借方 金額 貸方 金額
固定資産 未払金
(その後に割賦金を支払った時の仕訳)
借方 金額 貸方 金額
未払金 現金預金など

割賦金の支払額に分割払いの期間に対応する利息が含まれている場合において、この利息部分を取得原価に含めずに『前払費用』として処理している場合には、割賦金の支払時にその支払額に含まれる利息部分を『前払費用』勘定から『支払利息』勘定へと振替えを行い、当該期間に対応する利息金額を当期の費用として処理します(購入時の仕訳の詳細や具体例は固定資産を割賦購入した時の取得原価と利息の扱いも合わせてご参照ください)。

(固定資産を割賦で購入した時の仕訳)
借方 金額 貸方 金額
固定資産 未払金
前払費用
(その後に割賦金を支払った時の仕訳)
借方 金額 貸方 金額
未払金 現金預金など
支払利息 前払費用

この支払った割賦金に含まれる利息の計算方法には定額法と呼ばれる方法と利息法と呼ばれる方法とがあります。
このうち、このページでは定額法と呼ばれる方法についてご説明いたします。

固定資産を割賦購入した時の利息の配分方法-定額法

1.固定資産の購入時

定額法とは、その名の通り、利息の総額を支払期間に均等に按分し、割賦金の支払時に毎回同額(定額)の利息を計上する方法をいいます。

たとえば、X1年1月1日に営業用の軽自動車(本体価格1,000,000円)を割賦契約で購入し、代金の支払いは次のように分割で支払うものとします。

(代金の支払い条件)
1.初回の支払は2月末
2.その後も2か月ごとに5回に分けて支払う(2月末、4月末、6月末、8月末、10月末に支払)
3.支払額は毎回220,000円とする
4.分割払いの期間に対応する利息部分については取得原価に含めない

この場合の軽自動車の購入時の仕訳は以下のようになります。

(仕訳-固定資産の購入時)
借方 金額 貸方 金額
車両運搬具 1,000,000 未払金 1,100,000
前払費用 100,000

軽自動車の取得原価が1,000,000円、割賦金の支払額の合計が1,100,000円(=220,000円×5回)ですので差額の100,000円部分が分割払いの期間に対応する利息支払額となります。これは固定資産の取得原価には含めませんので、いったん『前払費用』として計上しています。

2.割賦金の支払時(未払金の消去)

その後×1年2月28日に1回目の割賦金220,000円を現金で支払ったとします。この割賦金の支払額はそのまま『未払金』から減額することになります。

(仕訳-割賦金の支払時(未払金の減額))
借方 金額 貸方 金額
未払金 220,000 現金預金 220,000

次に固定資産購入時に計上した前払費用(割賦金の総支払額に含まれる利息支払額)を配分するための仕訳を行いますが、定額法では利息総支払額を割賦金の支払期間の各期に均等に分配することになりますので、毎回の割賦金の支払時に計上する利息計上額は、利息の総額を支払回数で単純に按分して算定することになります。

ここでは割賦金の総支払額に含まれる利息計上額は100,000円、割賦金の支払額は5回ですので、割賦金の支払時にそれぞれ計上する利息の金額は

100,000円÷5回=20,000円(毎回同額)

となり、これを『前払利息』勘定から『支払利息』勘定へと振替え、当期の費用として処理します。この仕訳と上記の仕訳を合わせて割賦金の支払時の仕訳は次のようになります。

(仕訳-割賦金の支払時(支払利息の計上含む))
借方 金額 貸方 金額
未払金 220,000 現金預金 220,000
支払利息 20,000 前払費用 20,000
3.決算時の処理

定額法では利息支払額を割賦金の支払期間に均等に分配することになりますが(支払利息の計上は割賦金の支払日)、割賦金の支払日と決算日とが異なる場合、当期の最後の割賦金の支払日から決算日までの期間に応じた支払利息を見越し計上する必要があります。
仮に上記の設例で×1年3月31日が決算日であったとした場合、決算日に計上する利息の計算と仕訳は以下の通りとなります。

・割賦金の支払時に計上する利息の配分額:20,000円(毎回同額)
・割賦金の支払間隔:2か月
・前回の支払時(2月28日)から決算日(3月31日までの月数):1か月

したがって決算時(3月31日)に見越し計上する利息の金額は
毎回の利息配分額20,000円÷割賦金の支払期間2か月×前回の支払時から決算日までの期間1か月=10,000円

(仕訳-決算時の処理)
借方 金額 貸方 金額
支払利息 10,000 前払費用 10,000

固定資産を割賦購入した時の取得原価と利息の扱い

2018年1月10日 at 11:12 PM

機械や車両などの固定資産を割賦(分割払い)で購入した場合において、割賦金の支払額に割賦期間に対応する利息が含まれている場合、利息部分についてはこれを固定資産の取得原価に含めないことができます。

固定資産を割賦購入した時の仕訳(利息がない場合)

2018年1月5日 at 7:04 PM

機械や車両などの固定資産を割賦(分割払い)で購入した場合において、割賦期間に対応する利息がない、もしくは購入代価と利息を明確に区分していないような場合には、実際の支払額をもって取得原価を算定することになります。