固定資産を割賦購入した時の取得原価と利息の扱い

機械や車両などの固定資産を割賦(分割払い)で購入した場合において、割賦金の支払額に割賦期間に対応する利息が含まれている場合、利息部分についてはこれを固定資産の取得原価に含めないことができます。

(割賦購入した固定資産の取得原価-利息ありの場合)
固定資産の取得原価=買手の支払額の合計-利息金額

固定資産の割賦購入に関する利息の取り扱いについては、平成28年簿記検定(2級以上)の改定論点において明示されている項目となります。固定資産の割賦購入した時の利息の取り扱い(特に取得原価に利息金額を含めない場合の処理)については十分にご注意ください。

割賦購入時の具体的な仕訳は下記の仕訳例でご確認ください。

(具体例-固定資産を割賦購入した時の処理(利息ありの場合))

鈴木商店は、X1年1月1日に営業用の軽自動車(本体価格1,000,000円)を割賦契約で購入した。代金は毎月末に220,000円ずつ5回に分けて現金で支払うことになっている。購入時の仕訳を示しなさい(なお割賦期間に対応する利息部分については取得原価に含めないものとする)

(解説)
割賦金の合計(総支払額):220,000円×5回=1,100,000円
割賦期間における利息金額:総支払額1,100,000円-車両本体価格1,000,000円=100,000円

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
車両運搬具 1,000,000 未払金 1,100,000
前払費用 100,000

業務で使用する自動車などの車両の購入代金は『車両運搬具』という有形固定資産の勘定科目を使って借方に記帳します。
いっぽう、割賦金の支払額の総額については『未払金』(または『長期未払金』など)の負債勘定を使って貸方に記帳します。
貸借の差額が利息部分となりますのでこれを『前払費用』(または『長期前払費用』など)の勘定科目を使って記帳することになります。

なお実務上は、利息部分を取得原価に含めて処理することも可能です。この場合、取得原価に含まれた利息金額部分は固定資産の本体価格と同様に減価償却計算の対象となります。(法人税法基本通達7-3-2など参照)

スポンサードリンク