売上取引の仕訳(税込経理)

商品の販売やサービスの提供の対価として売上代金をいただくことになりますが、売上代金と一緒に消費税をお預かりすることになります。
このお預かりした消費税の仕訳方法には税込経理方式税抜経理方式という2つの方法があります。
そのうち、税込経理方式とは本体価格と消費税とを区別せず、受け取った金額すべて(いわゆる税込価格)を『売上』として記帳する方法です。

(具体例-売上取引・税込経理)

商品10,800円(本体価格10,000円 消費税800円)を販売し、売上代金は現金で受け取った。

(仕訳・販売時)
借方 金額 貸方 金額
現金預金 10,800 売上 10,800

期中取引はすべて消費税込の税込価格で記帳します。消費税に関する記帳は決算時において、売上時に預かった消費税と仕入・経費支払時などに支払った消費税額との差額を未払消費税として記帳します。このときの相手は租税公課となります。

(仕訳・期末)
借方 金額 貸方 金額
租税公課 800 未払消費税 800

なお、支払った消費税の方が多い場合は未収消費税を使います。相手科目は雑収入または雑益となります。

(仕訳・支払った消費税の方が多い場合)
借方 金額 貸方 金額
未収消費税 800 雑収入(または雑益) 800

(関連項目)
売上取引の仕訳(税抜経理)
仕入・経費支払の仕訳(税込経理)
仕入・経費支払の仕訳(税抜経理)
売上取引の仕訳(消費税免税事業者)
仕入・経費支払の仕訳(消費税免税事業者)

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