立替金・預り金の仕訳
得意先や仕入先、役員や従業員などとの間の一時的な債権債務は『立替金』『預り金』勘定を使って記帳します。
従業員などが負担する費用を一時的に立替払いした時などは『立替金』勘定、従業員などに対する給与を支払う際に源泉所得税や社会保険料を差し引いて支払った場合などは『預り金』勘定(源泉所得税は従業員から一時的に所得税を預かって、翌月などに会社が従業員にかわって納付します)を使って記帳します。
(具体例-立替金)
役員の自宅マンションの家賃80,000円を会社が立替払いした。なおこの80,000円は今月末の役員報酬支払時に精算する。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
立替金 | 80,000 | 現金 | 80,000 |
(具体例-預り金)
従業員に今月分の給与300,000円を支払った。この際、源泉所得税5,130円を差し引き残りは現金で支給した
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
給与 | 300,000 | 現金 | 294,870 |
- | - | 預り金 | 5,130 |
なお、立替金勘定や預り金勘定はその内容を明らかにするため『従業員立替金』『従業員預り金』勘定を別途設定したり、源泉所得税や社会保険料を補助科目として設定し、相手や内容別の残高を帳簿上はっきりさせておくことが重要です。
(関連項目)
仮払金・仮受金の仕訳
預け金の仕訳・勘定科目
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