社債の決算時の仕訳・会計処理

社債を発行した時、発行した会社の決算時の手続きに関しては、おおむね以下の手続きが必要となります。

手続 内容 参考ページ
社債利息の見越計上 決算日と利払日が異なる場合、社債利息の見越計上が必要となります。前回の利払い日の翌日から期末までの期間に対応する社債利息(経過利息)を『未払社債費用』として計上します。 当ページ下記参照
社債の帳簿価額の調整 割引発行など、発行価額と額面金額とが異なる場合、償却原価法により社債の帳簿価額を額面金額へ合わせるための調整が必要となります。 社債の帳簿価額の調整
社債発行費の償却 社債を発行する際の諸経費(社債発行費)は発行時の費用とすることが原則ですが、繰延資産として資産計上し、社債の償還期限までの期間にわたって償却処理することができます。社債発行費を繰延資産としている場合、社債発行費の償却が必要となります。 社債発行費の仕訳・会計処理
(具体例-社債の決算時の処理)

x1年11月1日に以下の条件で社債を割引発行し、発行価額と額面価額との差額を償却原価法(定額法)で処理した。また、社債発行費600円は繰延資産として計上し、社債の償還期限までにわたって償却する予定である。x2年3月31日の仕訳を行いなさい。

(社債発行条件)
発行日x1年11月1日、満期日x6年10月31日
額面価額100,000円、発行価格97,000円、約定利息(クーポン利息)0.5%(なお、利払日は毎年4月30日と10月31日である)。

(計算過程)

社債利息の見越計上:100,000×0.5%×5月/12月=208円
帳簿価額の調整:(100,000-97,000)×5月/60月=250円(社債利息で処理)
社債発行費の償却:600×5月/60月=50円

(仕訳・決算時)
借方 金額 貸方 金額
社債利息 208 未払社債利息 208
社債利息 250 社債 250
社債発行費償却 50 社債発行費 250

『未払社債利息』勘定は『未払費用』勘定を使用することもあります。なお見越計上された社債利息に関しては、翌期首に再振替仕訳を行います。

(仕訳・翌期首)
借方 金額 貸方 金額
未払社債利息 208 社債利息 208

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