有形固定資産の贈与時の仕訳(取得原価・受贈益)

土地や建物・機械装置などの固定資産を贈与によって取得した場合(無償取得)には、時価等を基準として公正に評価した額をもって取得原価とします。また当該固定資産を事業の用に供するために直接要した付随費用を支出した場合には、これらも含めて取得原価を算定します(連続意見書第三1-4-5参照。また、法人税法施行令第54条1項六も合わせてご参照ください)。

(贈与された固定資産の取得原価)
贈与された固定資産の取得原価=取得時の時価+付随費用

なお、固定資産を無償で贈与された場合には贈与額を『固定資産受贈益』勘定(特別利益)を使って記帳し、贈与時の利益として処理することになります。

(具体例-有形固定資産の贈与)

当期において、土地(時価1,000,000円)の贈与を受けた。

(仕訳)
借方 金額 貸方 金額
土地 1,000,000 固定資産受贈益 1,000,000

固定資産の贈与を受けた場合は贈与時の時価をもとに取得原価を算定し、贈与額については『固定資産受贈益』(特別利益)として処理することになります。

(関連項目)
有形固定資産の購入時の仕訳
有形固定資産の自家建設の仕訳

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