修繕費(修理代)の仕訳・会計処理

固定資産の修理・回復のために支出した費用は『修繕費』勘定を使って支出時の費用(販売費及び一般管理費)として記帳します。
なお、固定資産に支出する費用には次の2つのケースが考えられます。

1.その固定資産の維持管理や原状回復のために要したと認められる支出
2.その固定資産の使用可能期間を延長させ、又は価値を増加させるものであると認められる支出

上記1は単に不具合を修正したり、破損部品を取り換えるなど現状維持のためにする支出であり、収益的支出といわれるものです。これは修繕費などの勘定科目を使い支出時の費用として処理します。
いっぽう、上記2は新たに物理的な機能を付け加えたり、元の部品をより性能のいい部品に取り換えるなど機能強化・耐用年数の延長のための支出をいいます。これは資本的支出といい固定資産の取得原価に加算する必要があるのもであるため、支出時の費用として処理することはできません。

(具体例-修繕費)

保有する機械について部品が一部破損したため、取替を行い、取替費用として30,000円を支払った。なお取り替えた部品は元の部品と同品質のものであり、取替による機能向上等はない。

(仕訳・修繕費)
借方 金額 貸方 金額
修繕費 30,000 現金 30,000

(関連項目)
資本的支出と収益的支出との区分と按分計算(形式基準)
修繕引当金の仕訳・会計処理
特別修繕引当金の仕訳・会計処理

スポンサードリンク