チップを手渡した時の仕訳・勘定科目

飲食店やホテル、運転手などにチップを渡した場合は『接待交際費』『旅費交通費』などの勘定科目を使って記帳します。

取引先の接待に際し、飲食店のスタッフなどにチップを手渡した際には『接待交際費』、出張に際しホテルスタッフにチップを手渡した際には『旅費交通費』などチップの渡す対象となった取引（サービス）に応じた勘定科目を使って記帳することになります。

なお運転手やスタッフなどに対するチップは、運送等のサービスの提供の対価の支払とは別に支出するものであり、提供を受けるサービスとの間に明白な対価関係は認められないため、消費税の計算上は課税仕入れに該当しませんのでご注意ください（国税庁ホームページ：質疑応答事例>消費税>「チップの支払」参照）。

（具体例－チップを渡した時の仕訳）

1．取引先の接待に際し、飲食店のスタッフに10,000円のチップを現金で手渡した。

取引先の接待時に支払ったものですので『接待交際費』『交際費』勘定を使って記帳します。チップは領収書などがない場合がありますので、そのような場合には領収書などに渡したチップの金額を記載する、あるいは出金伝票などを作成するなどして手渡したチップの金額を参照できるようにしておいてください。

2．出張で宿泊したホテルのスタッフにチップとして5,000円を手渡した。

出張時の宿泊に際して支払ったものですので『旅費交通費』など出張関連の経費を処理する勘定科目で記帳します。

（関連項目）
ホテル代の仕訳・勘定科目
レストランや喫茶店での飲食費の仕訳・勘定科目