パンフレットの仕訳・勘定科目

会社や商品に関するパンフレットを作成・制作した時の支出は『広告宣伝費』勘定を使って記帳し、支出時の費用として処理します。
なお、決算時において未配布のパンフレットが残っている場合には、残っている部分の金額を算定し『広告宣伝費』から『貯蔵品』などの棚卸資産の勘定科目へ振り替え翌期に資産として繰り越します。

(具体例-パンフレットの仕訳)

1.会社の業務に関するパンプレットを1,000部制作した。代金100,000(1部100円)は普通預金口座から業者の指定口座へ振り込んだ。

(仕訳-パンフレット作成時)
借方 金額 貸方 金額
広告宣伝費 100,000 普通預金 100,000

2.決算を迎えた。上記のパンフレットについて期末に残っている部数を数えたところ、300部が未配布として社内に残っていた。

(仕訳-期末時処理)
借方 金額 貸方 金額
貯蔵品 30,000 普通預金 30,000

パンフレット1,000部のうち、300部(1部あたり100円のため、300部で30,000円)が残っていたため、これを『広告宣伝費(費用)』から『貯蔵品(資産)』へと振り替え、翌期以降の費用とするためこれを翌期に繰り越します。

なお、実務上は「毎期おおむね一定数量を取得し、かつ、経常的に消費するもの」であり、かつ「毎期継続的に支出した期の経費」としている場合は、貯蔵品への振り替えなどは行わず、全額を支出時の費用とする簡易的な処理を行うこともみとめられます(法令解釈通達2-2-15ほか参照)。

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