負債の分類(確定債務・条件付債務・純会計的負債)

負債は法律上の義務や債務性の観点から、法的債務と純会計的負債(非債務)とに分けることができます。
また法的債務は確定債務と条件付債務とに分けることができます。
それぞれの内容は以下の通りです。

(法的債務と非債務について)
分類 内容
確定債務 債務のうち、支払先・支払期日・支払金額のすべてがすでに確定している債務をいいます。

(例)買掛金・支払手形・借入金など

条件付債務 債務のうち、支払先・支払期日・支払金額のいずれか一つ以上が未確定の債務であり、特定の条件が満たされた時に確定する債務をいいます。例えば退職給付引当金は過去の労働に基づき、将来に退職金を払う債務性を有しますが、支払時期等は未確定であり、条件付債務となります。

(例)退職給付引当金・製品保証引当金など

純会計的負債 債務性を有するものではありませんが、期間損益計算の観点などから計上される負債をいいます。例えば修繕引当金は、法律上の債務性を有するものではありませんが、将来の修繕に対し、適正な期間損益計算の観点から当期の負担分を計上するものであり、純会計的負債となります。

(例)修繕引当金・特別修繕引当金など

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