会計公準(企業実体・継続企業・貨幣的評価の公準)とは

会計公準とは、企業が会計を行う上での基礎的前提及び仮定であり、会計における原則や手続きを成立するうえでの前提条件の事をいい、その代表的なものとして以下の3つがあります。

(3つの会計公準)
公準 内容
企業実体の公準 企業はその出資者たる株主や経営者などとは区分される別個の独立した存在であり、企業会計は企業自体に関するものだけを記録・計算対象とする前提をいいます。企業実体の公準は企業会計の単位を企業それ自体に求める公準です。
継続企業の公準 企業は解散や倒産・清算などを予定することなく永久にその事業を継続するとの前提です。この継続企業の公準ものとにおいて、終わりのない事業活動において、会計報告のため人為的な会計期間を設定し、会計報告を行う(期間損益計算)が必要となることを意味します。
貨幣的評価の公準 企業会計における記録や測定はすべて貨幣額によって行うという前提です。貨幣額・貨幣単位を用いることにより、企業における様々な経済活動やその財貨を統一的に測定し、記録することを可能とします。

なお、上記の企業実体の公準・継続企業の公準・貨幣的評価の公準は、企業会計における計算構造的な枠組みを表すものとして、特に『構造的公準』と呼ばれることもあります。

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