本店集中会計制度と支店独立会計制度のちがい

会社が本店以外にも支店や営業所などを保有する場合、支店の行った取引をいかに帳簿に記帳するかの取り扱いについては、以下のような本店集中会計制度支店独立会計制度の2つの方法があります。
なお、簿記において本支店会計といった場合、通常は後者の支店独立会計制度における会計処理を前提としています(当サイトにおける本支店会計の仕訳はすべて支店独立会計制度を前提としています)。

(本店集中会計制度と支店独立会計制度)
本店集中会計制度 本店のみに会計帳簿を設置し、支店の行った取引もすべて本店の帳簿に記帳する。
支店独立会計制度 本店のほか、各支店や営業所にも会計帳簿を設置し、支店の行った取引は支店の帳簿に記帳する。

支店独立会計制度においては、各支店ごとの帳簿が設置され、支店独自の決算もおこないますので各支店単位ごとの業績の把握に役立つというメリットがあります。

なお、上記の『本店集中会計制度』・『支店独立会計制度』は支店に独自の会計帳簿を設けるか否かに関する論点をいいます。いっぽう『本店集中計算制度』・『支店分散計算制度』は支店独立会計制度の採用を前提としたうえで、支店同士の取引をどのように記帳するかを問う論点をいいます。
上記の言葉を混同しないようにご注意ください。

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